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皆さんは、総合栄養食であるドッグフードを与えていても「この食事で愛犬の健康は維持できるのかな?」と疑問を持ったことはないでしょうか。
とくに日頃から体調を崩しやすい子や、食事に気を配らなければならないワンちゃんの場合、いつもの食事に野菜などをトッピングして摂るべき栄養を補っているという方も多いでしょう。
もちろん、食材から栄養を摂ることもできますが、毎食完璧には難しいなんてこともありますよね。
そんな時は”栄養補助食”を上手に取り入れることで、より効率的に必要な栄養を手軽に摂取することができます。
栄養補助食とは、愛犬の健康をサポートするためのサプリメントなどを指します。
ただ、あいまいな目的で与えたり、食事との栄養バランスを考えずに与えてしまうと、逆に体調を崩してしまうことも。
ここでは栄養補助食を与える目的とその種類についてご紹介します。
必要な時に正しい知識をもって利用できるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。
栄養補助食の定義とは
栄養補助食とは、いわゆるサプリメントのことで、特定の栄養の調整やカロリー補給を目的としたペットフードのひとつ。
いつものドッグフードではまかなえない栄養を補ったり、シニアなどの食が細いワンちゃんへの食事の栄養価を高めるといった役割があります。
あくまで補助食品なので、主食の総合栄養食に追加して与えるという位置づけになります。
栄養補助食にはどんな種類があるの?
まず、栄養補助食の種類についてみていきましょう。
形状から、以下の6種類に分けることができます。
栄養補助食の種類
・ゼリー
・パウダー、顆粒
・錠剤、カプセル
・ジャーキー
・液体 など
ゼリー・パウダータイプは、いつも食べているごはんに混ぜて与えるのがおすすめです。
ジャーキータイプは、食べっぷりがいいワンちゃんに向いているため、おやつのようにそのまま与えるのもいいですね。
錠剤やカプセルタイプは、警戒心の強いワンちゃんの場合、そのままでは食べてくれないこともあります。
愛犬が好きなやわらかいフードやオヤツなどにはさみ、与えてみてください。
カプセルが飲みにくい場合には、中身だけを取り出してごはんに混ぜてあげることもできますが、商品によっては効果を腸内で発揮させるため、胃酸から栄養を守る役割としてカプセルを使用していることもあります。
必要であればメーカーへ確認しましょう。
犬に栄養補助食は必要?
栄養補助食は、すべてのワンちゃんに必要というわけではなく、若くて健康状態も良く、気になる症状がない場合は与える必要はありません。
また食品だからといって、あれもこれもとたくさんの種類を与えてしまうのもおすすめできません。
この後ご紹介する注意点を踏まえ、栄養の過剰摂取による健康障害などが出ないように注意が必要です。
しかし、症状の改善や防止などの与える目的がある場合には、ワンちゃんの健康サポートに役立つ飼い主さんの味方となります。
栄誉補助食を製造しているメーカーのことも調べたり、かかりつけの獣医さんへ相談するなどして、愛犬に合うものを選びましょう。
栄養補助食はどんな時に与えるの?
愛犬が健康な状態であれば与える必要はないので、まずは愛犬の健康状態を確認しましょう。
もし、愛犬に次のような気になる変化がある場合には、栄養補助食を食事に取り入れることを検討するといいかもしれません。
確認ポイント
・愛犬の食欲が落ちてきた
・関節の動きが鈍く、動きがスローになってきた
・視力が低下してきたように思う
・便の量が少ない・よくお腹を壊す
・皮膚の状態が悪い など
このような特定の症状に対して、不足していると思われる栄養素を与えて症状の改善をはかります。
これが、栄養補助食を愛犬に与える目的となります。
では、もう少し詳しくみていきましょう。
食欲低下時の栄養補給
シニア犬は年齢と共に食欲が落ち、食事量にムラが出てきてしまいます。
睡眠時間が増え活動量が少ないとはいえ、食事の量が減ってしまうと栄養不足が心配ですね。
また成犬でも夏場の暑い時期には、食欲が落ちることがあります。
体重が減ってしまう程に食事を摂らないようであれば対処が必要です。
このように食欲が低下している状態の時には、いつものごはんに栄養価の高い栄養補助食を追加して体力維持を促します。
粉末状のタイプが多いので、ご飯のうえにふりかけるだけで簡単に与えられるのが特徴です。
関節の動きをよくする
大型犬や胴体の長い犬種では、年齢と共に関節の動きが悪くなり運動能力が低くなりやすいです。
そこで弱ってきた関節に対して栄養を補い、関節の動きを助ける目的で使用します。
関節に炎症が起きている場合は、オメガ3脂肪酸やDHA、EPAなどが配合されているものがおすすめ。
また、関節を構成する成分となるグルコサミンやコンドロイチンを、予防のために摂取するのもいいでしょう。
視力の低下
ワンちゃんもシニアになれば、視力の低下がみられるようになります。
もちろん視力低下を完全に止めることはできませんが、老化現象の進行を遅らせる目的で目に効果のある栄養補助食を与えます。
目によいとされているアントシアニンなどが配合される栄養補助食を選ぶといいでしょう。
腸内環境を整える
食べる量は変わっていないのに、便の量が少ない・お腹を壊しやすくなったなどの症状がある場合には、腸の動きが悪くなっていることが原因かもしれません。
このような症状に対し、栄養補助食で腸内環境の改善が期待できます。
お腹の調子を整えてくれる乳酸菌や納豆菌などのプロバイオティクスが配合される栄養補助食を選ぶといいでしょう。
皮膚状態にトラブルがある場合
愛犬の皮膚がかさかさしている、涙やけが気になるといった、皮膚トラブルがある場合も、栄養補助食を与えると改善効果が期待できます。
特にオメガ3必須脂肪酸は体の中で皮膚の炎症を抑える働きがあります。
栄養補助食を与える時の注意点
栄養補助食は、あくまで不足しがちな栄養を補うための食品なので治療効果が期待できるわけではありません。
たくさん摂った方がいいようなイメージのあるビタミンなども、種類によっては過剰摂取により症状がでてしまうこともあるので、しっかりと知識をつけてから取り入れるようにしましょう。
現在治療中だったり療法食を与えている場合には、栄養補助食の利用についてかかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
飼い主さん判断で与えてることは、症状悪化になる可能性があるので注意してください。
それぞれの栄養補助食には、1日また1回の使用量が記載されています。
必ず給与量と用法をまもり、何か異常があった場合には使用を中止し動物病院で相談するようにしてくださいね。
まとめ
栄養補助食を使う目的と種類について、ご紹介しました。
栄誉補助食は、うまく利用することで健康促進効果も期待できます。
愛犬の健康を願う飼い主さんだからこそ、目的をもって慎重に選ぶようにしてくださいね。